2016/6/21

どこもかしこも通れん!

一人じゃ無理、手と道具を貸してー
ボラセンへそして出動!

くそ? ハマった?
何か殺気すら感じる音で目が覚めた。
外に出ると強い風とこの空!
嫌な予感が頭をよぎる!
崩れた山の上の木が倒れてないか?
あのお父さん大丈夫か?...
あそこのお母さん家大丈夫か?
みんなで直した神社は無事だろうか?
しかし、自分が被災したらみんなにもっと迷惑をかける事になる。
焦る気持ちをおさえて、もう少し明るくなるまで待とう!
夜が明けるのを待とう!
もう少し、もう少し、、、



尋常じゃない!
雷落ちとる!
今までにないハンパない雨!
車の中、避難所の子供達の鳴き声、叫び声が
どうなってしまうんだ


又雨が強くなってきた、山がゴーっと音をたて始めた!
雨だけじゃなく風まで

久木野の道の駅は大勢の方々が車で避難しに来てます!


昨日車が埋まってた上のバイパスは昨日退けた
土砂が又散乱してるようです!

ちなみにUターンしようとしたらハマりました!
火山灰が濡れると本当に滑るし、引っ張るし、しまつわるい!
ネッチャネッチャです


土砂が流れ倒れそうな家屋を守るため角材があったので、
それを使ってつっぱりました。

するとお父さんちに近所の方が現れ、僕の事を紹介すると
「家が雨漏りでひどい事になってる!」と言うので
「ブルーシート貼って無かったのですか?」
と聞くと、「消防の方が貼ってくれてたのだけど、昨夜の風で
飛んでしまったのかもしれん!」上に上がれないから見て
もらえないでしょうか?

と、言うとお父さんが「わしの知り合いだから仲介マージン
いただかなきゃ行かせられんなぁ〜」と、
なんかそれもどこかで聞いた覚えのある
冗句!連鎖しちょる、、、^_^;...

そして行くとブルーシートはめくれ上がりブルーシートの下には
瓦が飛んでてない状態でしたが、屋根の上から 見下ろすと瓦が
数枚あったので聞いてみると、昔余った瓦をとっていたというので、
それならそれを使って治しちゃおうって事で、土嚢袋に入れてもらいロープで
縛ってもらいそれを上に引き上げ、持っていたボンドを使い
差し込み完了!

ものの30分程で済みました。「大工さん瓦もやると?」「普段は
やりませんがやってみました〜」
「そりゃ〜塩井神社治したぐらいじゃけん、あんたんちみたいな
ボロ屋軽かろう!」と、又横槍が入る。
すると、もう一人の人が「今朝娘と大丈夫だったかと電話で
話してたら雨漏りがひどかった、材料はあると言ってたので、
娘んとこもやってもらえんでしょうか?」と言われ、
ハイ!と、言うと、じゃー俺も行ったる、俺もよかよ〜
と、四人で行く事に、するとトラックじゃ乗れん
からうちのボンゴ使えと、うちのでよか!と行って車
持ってきたら、
タウンエースだった。どうやらここの人達はワンポックス車全体を
ボンゴと言うようだ!
石巻でもち米全体を赤飯と言ってたのと同じかぁ〜と納得!
それは良いけど、えーっこれってグリーンロードじゃないの?
どこへ行くの?「熊本ばい!」「えーっ!」「あーーっすぐ着く、こいつ飛ばす
けん」そういう事じゃなかでしょう!

そして、爺さん連中三人との楽しい1時間半のドライブ^_^;
車の中で参議院議員選挙の話になり、棟梁出たらよかよ?
でた!どっかの市長選でも言われた言葉、、、
あきれたので、俺のよか所ってなによ?と聴き直したら、
若さ!若さと言えば棟梁何年生まれ?と聞かれ42年ですと答えると、
若いなぁ? わしの全盛期の時ばい、2日にいっぺんは熊本へ呑みに
行っては朝帰りたい!
と脱線!棟梁少しは酒呑むと?少しは呑まん、沢山なら呑むよ?

今度酒交わすばい!
と85歳のお父さん、すると あんた若くないんだから、棟梁と付き合って
呑んだら棟梁は二日酔いで済むかもしれんけど、あんたはあの世ばい!
あーもうこぎゃんな人と楽しい酒呑んで死ねたら本望ばい!あの世酔い
でよか?^_^;
なんて冗談とまとまりの無い話をしてたら着いて作業時間は1時間、
車での移動時間は往復3時間
!けど、娘さんも喜んでくれたし、親子の絆も、この人達との絆も、
しっかり結ばれたようなのでよかばい(^-^)/


一通り安否確認と安全の確認をして避難所へ行き避難所の方に情報を
共有し、心が折れないよう

ご飯のおかずやインスタントの味噌汁や、虫除けグッズ あらかじめ川口
の方々から支援で預かっていたものを渡し、みんな遠くからも応援してる
事を伝えました。
本当にありがたいこっです!と
こう何度も災害が続き心が折れそうな時、少しでも息を吹き返してくれた
ように感じました。

.ありがとうございます(^-^)/







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